もし自宅が水害に襲われたら。
NHKあさイチの番組で行っていた実験では、
過去の水害データをもとに、自宅を想定した施設に水を流し込んでいくと、1分30秒で畳が浮き上がってきました。その後20分で80cmを超えて部屋はぐちゃぐちゃになります。こうなると外に出ようと思ってもなかなか進まず、ドアも水圧で開きにくくなってしまいます。
これが深夜だったら冷静でいられないですね。
西日本豪雨の際には亡くなった方の8割は1階で発見されたそうです。
2021年のお盆の時期も各地で記録的な豪雨がありました。
この10年一回も水害の起きていない市区町村はたったの3%しかないそうです。
どこに住んでいても水害は起きるということですね。
9月は台風シーズン
9月の台風は日本列島に沿うコースで大型化しやすいのが特徴だそうです。
最近は関東や東北に直接上陸する台風も増えていて、九州などと比べても台風への備えがなく被害が拡大しやすいので注意が必要です。
自分の住んでいる地域の危険を知る
重ねるハザードマップ
国土交通省のホームページにアクセスし、自宅付近の地図を表示します。
洪水・土砂災害など選択することで地図に色がついてきます。
これによって、自分が住んでいる地域の危険なところを自分で確認することができるんですね。
実体験から学ぶ
2019年台風19号での被災地住民アンケートでは56.5%が避難しなかったというデータがありました。
実際の被災者の体験を下に引用しました。
雨はひどいなあ、ニュースでも言ってるなあ、と思ってスマホの警報も気にしなかったんです。
近くの工場が大雨で爆発し不安になるも、友達と連絡し、友達も避難しないからと安心してしまいました。
夜で雨も危ないし、朝にしようと思ってしまったんです。
そして朝には雨も弱くなり、ここで初めて避難の準備を始めたんです。コンビニにものを買いに行ったり。そんなことをしているうちに道路に水が溜まってきてくるぶしの深さになってしまいました。徒歩2−3分の距離にある車まで歩くうちに膝まで水位が上がり自宅に引き返すことに。そのまま二階に駆け上がり二段ベッドの上に逃げましたが、もうそこまで水位が上がり、生きた心地がしなかったです。子供に死ぬかもしれないと思わせてしまったことを今でも後悔しています。
後悔していること
- 大丈夫と思い込んでしまう→正常性バイアスという心理が怖い
- ハザードマップを理解していなかった
- 逃げるタイミングを間違えた→道路が冠水し始めたら終わり
逃げ遅れたと思った場合どうすればいいのか
静岡大学の教授が水害で亡くなった場所を研究した結果からは
土砂災害の場合、8割が屋内でした。なので、ハザードマップで土砂災害に色がついている家に住んでいる方は、避難警報がなる前に屋外に避難した方がいいですね!
洪水・河川の場合には、7割が屋外でした。こちらの場合には、河川が氾濫、道路が冠水していたら下手に屋外に逃げない方がいいとのことです。ハザードマップで3mの地域であれば二階に逃げるなどの対応が望ましいです。
水は早いので、災害レベル5では災害リスクが急に上がるそうです。
レベル3の段階で避難することが大切です。
実体験から自治体の冊子ができた
3年前に被災した倉敷市真備町のママたちが去年地域向けの冊子を作成しました。
ママ目線の内容が書かれています。
例えば、
- 子供の好きな、お菓子やジュースを持っていく→食欲がなくても好きなお菓子なら食べられた
- 世界に一つだけのへその緒などは高いところに保管しておく
- 子供が怖いと思った時点で避難をする
- ガソリンは満タンしておく
- My避難先を3カ所位用意しておく→知人の家や高台など、別方向に。
- バスタオル、ブランケット→目隠しにも助かった
実体験から、今まで考えていなかった準備もできるようになりそうですね。
こういった冊子を作ってくれると、まだ経験したことのない人にもイメージがわきやすいので、情報を共有して行きたいですね。
車中泊避難も視野に入れて✴︎
避難した方からの話では
車を失うとその後の生活の立て直しが大変、という声が多く聞かれているそうです。
そのため、車で早めに高台に避難することを考え、必要な備えを4つあげていました。
備えとして
- 場所→ハザードマップで色がついてない、トイレ・水道があるか、車中泊していいか確認しておく。
- 水平→シートを倒して寝てみると隙間ができてしまうので、クッションやタオルでシートの繋ぎ目を調整し快適にする
- 断熱→100円均一などに売っているマットなどを窓に配置します。
- 収納→携帯用のトイレなどたくさん持って行きたくなる→柔らかい収納袋に入れることで隙間に荷物が入るようになり寝るスペースが確保できます。
いかに車の中での生活を快適にするか、というのが車中泊避難のポイントなんですね。
実際の経験談から
備蓄品を一階に保管していた為に、浸水して使えなくなってしまったとの声も聞かれているそうです。
確かに、備蓄品は一階二階にわけてもいいかもしれませんね。
都市・マンションで水害から身を守るには?
東京の海沿いなどは、団地マンションの浸水が3日であっても、近所のスーパーなどは1週間浸水してしまったりするので、備蓄を1週間〜2週間分準備しなくてはいけない地域も出てきます。
たとえ浸水などがなくても、電気・ガスなどのライフラインも無くなって停電してしまったら何もできないですよね。
そこで、備えておきたい備蓄品を下にあげます。
- 水(一人1日3L)
- 簡易トイレ(一人1日5回)
- カセットコンロ(1日1本以上)
簡易トイレって?作り方は?
まず便器にビニール1をつけます。
その上にまたビニール2をつけてペットシートを入れます。
用を足したら、ビニール2を剥がして口を結んで捨てます。

これなら便器も汚れないし、水も使わないし便利だね!
ペットシートは100枚入りで1000円位と安く手に入るので、大きめのビニールを合わせても一回20円くらいでできそうですね!ぜひ備蓄しておきたいですね。
これは300枚入りで送料無料2480円!お得です!
生活に影響のない収納方法
収納アドバイザーさんからの情報では、各部屋の隙間に500ml×2ー4本でもいいので忍ばせておくことがポイントとのことでした。
トイレに閉じ込められてしまうことも多いので、トイレにも2L×2本程、汚れないようにファイルケースや紙袋に入れて保管しておくこともおすすめとのことです。
どこに何本いつ置いたのかをまとめて記載しておいた方が、いざという時にも探しやすいですね。
まとめ
日本は地震・台風などが多い災害大国。
ここに住んでいるからには、日頃から住んでいる地域の危険を理解し、備えておくことが必要ですね。
予め、理解をして準備をしておくことで、自分自身、家族も守ることができるので、
今日から、少しずつでも備えて行きましょう。
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