不幸な犬猫を減らすために私達ができること。エシカル消費という糸口。

こんにちは、ドッグトレーナーのalissaです。

現在私は、毎月開催している犬猫の譲渡会(色々な事情で里親を探している犬猫のお見合いの場)でお手伝いをさせていただいています。

新しく里親が見つかって、これから幸せに暮らしていく犬猫を見届けると嬉しい気持ちになる反面、なぜこんなにも毎週毎週、里親を必要としている犬猫達が増えているのだろうと悲しい気持ちにもなります。

かなり数は少なくなりましたが、所謂野良犬と言われる犬達が繁殖をして保護されている子がいる反面、人間による勝手な理由での飼育放棄による保護犬が非常に多いことに疑問を感じざるを得ません。

  • 急に転勤が決まり、連れて行くことが出来ない
  • 自分の理想通りの犬にならなかった
  • 犬が病気になって経済面も含め面倒がみれなくなった

などなど。

なんて勝手な…。信じられませんがこのような理由で飼育放棄をされている犬猫は多々います。

 

ただ、私はこのような飼い主達を責めるだけではなんの解決にもならないと思っています。

  • そもそもそのような人達が犬猫を飼える環境を与えたのはどこなのか
  • 簡単に犬猫を飼える仕組みが出来上がっている根本はなんなのか

ここを変えていくことが、本当の意味での解決に繋がっていくと信じています。

その解決の糸口になるのではないかと私が思っているのが「エシカル消費」です。

 

エシカル消費とは

人と社会、地球環境のことを考慮して作られたモノを購入あるいは消費すること

出典:一般社団法人エシカル協会

分かりやすくいうと、生産過程で誰も何も傷つけていないモノやサービスを購入しよう、ということです。

「モノを買う」ということは、そのモノが出来上がるまでの全ての過程を応援することと一緒です。私達は「安いから」という理由で商品を選びがちですが、実はその安い商品が出来上がる裏には、発展途上国での労働搾取が行われていたり、大量の農薬が使われていることがあるそうです。

何かモノを買う時は、ちょっと立ち止まってそのモノが出来上がる生産背景を考え、そこに自分がお金を落とすべきなのかどうかを考える、ということですね。

 

これは犬猫を飼う時にもぜひ考えて欲しい

ペットショップに行くとかわいい子犬や子猫がずらり。ペットショップから犬猫を迎える人が日本では多数ではないでしょうか。この光景は、動物福祉国と言われる国々からするととても奇妙な光景のようです。動物福祉が進んでいる国ほど、ペットショップは存在していません。

つい最近では、オーストラリアのビクトリア州で「ペットショップで子犬販売禁止法」が決まっています。

もちろんペットショップから迎えることが全て悪いとは思いません。

ただ、犬猫を飼うと決めた時には一度このエシカル消費を思い出してほしいのです。

  • 今、目の前にいる可愛い子犬はどこから来たのか。
  • その子の親犬はどんな人にどんな環境で育てられたのか。
  • この子のブリーダーは利益目的なのか。
  • しっかりとした遺伝の知識を持った人が繁殖をしているのか。

 

なぜなら、お金を払うということはその繁殖業者を応援することになってしまうからです。

最近、福井県坂井市で発覚したパピーミル(子犬工場)の存在をみなさんはご存知でしょうか。福井県は私の出身地なので本当に残念なニュースです。きっとたくさんの人がこのニュースを見て、「ひどい!」と感じたと思います。

でもこの業者が特別悪徳なのではありません。残念ながら、日本にはまだまだこのような繁殖業者が溢れており、ペットショップにいる子犬がこのような繁殖業者から来ていることはよくあることです。

 

飼育放棄が減らない悪循環

利益目的の繁殖業者の存在→利益目的の販売業者→簡単に子犬が手に入る(知識がなくても飼える)→実際生活してみると困った行動が多く飼育放棄。の悪循環。

この悪循環を断ち切るには、利益目的の繁殖業者に私達消費者がお金を入れないこと。もちろん国や行政レベルでの法整備も必要ですが、それをただ待っているだけでは何も変わりません。私達一人一人が、「どこから」「誰から」犬を迎えるのか、行動で示していくことで、少しずつ変わっていくのだと思います。

大事なのは簡単に手に入れられない状態を作ること。簡単に手に入らないからこそ、本当に犬と暮らしたい人は、犬と一緒に生活するためにどうしたらよいのか努力します。

  • 犬の留守番を少なく出来るような環境を整える。
  • 信頼出来るペットシッターやトレーナーを先に見つけておく。
  • 迎える前に犬のことについて正しい知識を学ぶ。
  • 何があっても大丈夫なように経済的に余裕をもたせておく。

 

このような時間が絶対に必要です。

ペットショップに並ぶ可愛い犬達にはなんの罪もありません。私は一生大事にするからペットショップで買っても大丈夫!と思う方も多いでしょうし、きっと大半の方が愛犬との暮らしを愛情で満たしてくれていると思います。

でもだからこそ、自分の犬だけではなく未来の犬達がみんな幸せに暮らせるようになるために、そのお金がどこの誰を応援していることになるのか、というのを少し立ち止まって考えてみてほしいのです。

スウェーデンのブリーダー

先日、動物福祉国の一つでもあるスウェーデンのブリーダーさんのお話を聞く機会がありました。

スウェーデンでは、利益目的でブリーディングしている人はいないそうです。正しい遺伝と繁殖の知識を持った本当に犬が好きな人だけがブリーディングをすることを国から認められ、そしてみなさん、ブリーディングを趣味範囲の副業として行っているのです。

つまり、ブリーディングは儲からない、という仕組みを国で作っているのです。

本当に犬が好きで利益目的ではない人だけがブリーディングしているので、誰に犬を渡すかはブリーダーが決めれます。「この人は犬を幸せに出来ない。」とブリーダーが判断したら、購入者にNOと言えるのです。

その他にも、生まれてきた子犬全ての気質テストを行い、そのテストをもとに飼い主との相性を見たり、犬を渡した後も定期的にレッスンをしたり集まったりと、日本がこれから見習うべき要素がたくさんあって目から鱗でした。

 

日本もすぐにスウェーデンのように、とはいかないですが、きっとこれから少しずつ変わっていくのだろうと私は信じています。

でもその波を少しでも大きくするためには、私達一人一人の「命を買う」という行為がこのペット業界にどのような影響を与えるのかをしっかりと認識することが大事なのではないでしょうか。

私もまだまだ勉強途中ですが、このエシカル消費の波を少しずつ周りに伝えていきたいと思います。